東海大学名誉教授の上原先生が教室に寄って下さいました。
私が学部生時代に所属した研究室の先生です。
せっかくなので、当校の裏で歯科医をしている對馬さんの所へ。
彼女も同じ研究室で私と同期です。
なぜ歯医者と塾長が、20年前に物理学の研究室にいたのか。
いや、物理学の研究室にいた学生が、なぜ歯医者と塾経営者になったのか。
学生時代に多くの人とたくさん遊び、たくさん研究・勉強をしたからだと思います。
上原先生が沖縄出身ということもあり、当時は同級生と沖縄に行くことも多々ありました。
ハブ酒や三線がおいてあった研究室ですが、研究も自由で、不思議に思ったことを何でも研究させてもらえる環境でした。
そのおかげで、相当遊んだ割には、研究もしっかりとでき、大学院で研究する道も拓くことができました。
對馬さんも同じく私とよく遊んでいましたが、彼女の場合、少し度が過ぎた時期があり、その結果、上原先生が怒って口をきかなくなるという事態に発展したこともあります。
その間、私が仲裁役となって伝言ゲームをしていたのが昨日のことのように思い出されます。
時は過ぎ、楽しい研究室生活も、2年間で終了、学部卒業となりました。
卒業後、彼女は一念発起して勉強し、歯学部に入学します。
その間私は大学院で研究しながら、上原研究室の後輩の指導を手伝っていました。
結果的に私は学習塾を開業し、歯科医となった對馬さんは今、院長として東海大学の学生や地域の人々に貢献をしています。
二人とも、出身は全く違う場所ですが、この東海大学周辺で過ごしたおかげで地域を好きになり、ここで仕事をすることを選びました。
また、大学で色々な経験をしたから、卒業後に進路が変わったのだとも言えます。
そう考えると、大学での4年間は、学問という枠にとらわれない、貴重な人生の1ページになることは間違いありません。
充実した人生かどうか、20年経って集まったこの3人の表情が、証明していると思います。
喜寿となられた先生、まだまだお元気でいて下さい。
私は引き続き、東海大学へ多くの学生を送り込みます(笑)