いつもありがとうございます。塾長です。
県の高校入試はいよいよ明日。
既に定員割れしている高校もありますが、ある程度の倍率がある高校を受ける生徒は、自習や授業で、かなりこわばった表情を見せています。
また、大学入試も全国的に厳しい戦いが続いています。
当校でも、私大でいくつか合格発表がありましたが、昨年よりも合格ラインが上がっていて、「えっ、その点数で届かなかったの!?」という受験生が何人もいます。
高3生も含め受験生たちの表情は、決して明るいようには見えません。
私も、根が熱血なものですから、指導者としてクールに立ち振る舞いをしなければとわかっていても、つい生徒の気持ちでアツくなってしまいます。
昨日も、本日入試の高3生を送り出しながら涙が出てきました。
もっとクールに生きたいと思いますが、嘘偽りなく、良くも悪くも私はそういう人間なので、しょうがないです。
それも踏まえ、今日以降の入試に向かう生徒たちのために書きます。
なんで勉強するのか
なんで君たちは勉強してるんでしょうか。
偏差値の高い、有名な高校・大学に合格するため。
自分の将来にとって、それが最良の選択だから。
あのライバル・友達も受けるから。
そこでやりたいことがあるから。
色々あると思います。
理由はあれど、目標に向かって努力することはとても素晴らしいことです。
努力の効果
では、努力したことは何の役に立つのでしょう。
目に見えるものとしては、「合格」「テストの点数が上がる」「成績が上がる」などがあげられます。
これらは、目標を設定している人にとってはわかりやすい結果ですね。
しかし、努力した結果は、必ずしも目に見えるとは限らないのが人生です。
例えば、入試のような「合格」と「不合格」すなわち白か黒かを判定するものでは、結果は2択ですが、80点で合格した人と、79点で不合格だった人の能力に、差はありません。
むしろ、入試のように白か黒かで判断するものだけで、人間の価値は決まりません。
〇〇高校卒とか、〇〇大学卒という肩書は手に入るでしょうが、それよりも、その中で何を得たかのほうが重要です。
私が、紆余曲折の人生を歩んできて言えることは、目に見えない結果ほど、その人の価値を表している。ということです。
人間の価値とは
それでは、人間の価値って、目に見えないどこにあるのでしょう。
私が感じる”その人の価値”は、その人が重ねた時間です。
もちろんそれらは、入試や就職活動のような、一瞬で白黒つける場面では伝えきれないかもしれません。
しかし、長い人生を生きる中で、努力した経験、苦しんだ時間に耐えてきた人は、必ず自分のやりたいことに近づけます。
それは、立教高校を中退して家出、38歳で大学院を修了するまで苦労をし、その後学習塾を開校し、多くの受験生の苦悩とともに歩んできた私が保証します。
ですから、価値は必ずしも表面にあらず、その内面にあり、それを見て評価してくれる人たちはしますし、必ず君たちはそういう人と出会えます。
贈る言葉
だから、この戦いがすべてと思わず、長い人生の通過点だと思いましょう。
今日の緊張は、10年後の良い想い出、そしてまた君を成長させてくれます。
緊張を楽しみ、毎日努力した自分と言う人間を信じ、そして、緊張する自分のことを好きになりましょう。
試験会場に向かう君たちへ、私の師匠である漫画家の赤塚不二夫先生が尊敬した、チャーリーチャップリンの言葉を贈ります。
You'll never find a rainbow, if you're looking down.
(下を向いていては、虹は見れないよ)
一瞬でいいから、立ち止まって深呼吸、空をみてごらん。
昨日までの自分を信じて、上を向いていこう!