総合の授業で、「2週間後の英単語テストで満点とれるか」という内容をやってみました。
ちなみに、1200語の中からランダムで約5%(60問くらい)の出題数です。
そんなことは英語の授業時間にやればよいかもしれませんが、これは記憶について深く探究する”総合型”の授業の一環です。
しかし生徒にしてみれば結果的に英単語テストの点数が上がるのですから、一石二鳥でしょう。
私はただ、自分が実践してきたアウトプット型の記憶法が、該当生徒に通用するか実験したかっただけですが(笑)
方法はいたってシンプルです。ノートを一冊用意します。
- ノートの端にタテに英単語を書く(30個くらい)。
- そのヨコに、日本語を書いていく。
- 日本語を丸付けする。但し正解には〇をつけないで、間違えたもしくはわからなかった場合は該当欄に赤で正解を書く。
- 1の英単語を隠し、2の日本語のヨコに英単語を書いていく
- 1の英単語をみながら4の正解には〇をつけず、間違えたもしくはわからなかった場合は該当欄に赤で正解を書く。
- 1と2を隠し3を見ながら日本語を書く。
- 以降は3⇒4⇒5と繰り返していく。
これをやってみるとわかるのですが、左から右にいくにつれて、段々と赤い色が減っていきます。
ノートを見開きで左から右まで使い終わると、その様子が結構わかります。
赤が減っていくことが快感に変わると、もう習得間近です。
授業内で実際に試しました。
結果は、1回に35問を約20分×3セット(105問)行い、20分後に、正答率30%⇒75%でした。
既知の単語も混じっていましたが、1時間で75個は覚えることができたということです。
中々良い感じで、受講生も納得していました。
書いたノートは書けない時(電車や風呂など)は持ち歩き、読むことも忘れずに、繰り返しが大事です。
この方法のポイントは、「作問も自分の手でするアウトプット型」ということです。
少し長い文章でも同じ方法で作問していくので、問題作成⇒解答 を繰り返すうちに定着していきます。
私は学生時代、ほぼすべてのテストをこの方法で乗り切り、4年間給付型の奨学金をもらっていました。
20年以降前ですが、宅地建物取引士の資格試験も、この方法で、勉強開始から3か月で合格しました。
宅建の時は、問題を限られたスペースに書くために頭を使って工夫するので、余計に定着が良かった記憶があります。
歴史の穴埋め問題も、問題自体を書く⇒解答⇒解答を見ながら記述する という方法で強引に覚えていました。
今でも、暗記で競争するならこの方法を使います。
覚えられなくて困っている方は是非お試しください。
件の受講生に対しては、とりあえず1週間後に1200問中ランダム60問でテストし、その効果を検証していきます。