第2回総合の授業が先週終わりました。
今回の授業では本来、以下のプレゼンが行われるはずでした。
- 塾長による「ホットクックとは」
- 高2塾生による「冬のソナタとは」
- 高2塾生母親による「東京リベンジャーズとは」
しかし行われたのは、塾長のプレゼンのみでした。
なぜ、塾生とそのお母さんのプレゼンが無かったのか、そして私のプレゼンの結果どうなったかを書きます。
プレゼンが無かったのは
授業が始まる数時間前に塾生本人から連絡がきて説明を受けました。
塾生は、20年も前の全く興味のない韓国ドラマ担当となっていましたが、とりあえず視聴しようということで、観始めたそうです。
その結果、内容がとても面白く、色々とプレゼンに必要なことがわかってきたのですが、与えられた1週間で、25時間分のドラマを観終わることができなかったとのこと。
そこで、「初めてのプレゼンだし、残りは調べて発表すればいいじゃん」と、私が言った後の本人のセリフ。
「せっかく途中までは観たので、きちんと最後まで自分で観て、色々と実感して内容を理解してから発表したいです。あと10話分観れてないので、もう少し時間をください」
素晴らしいですね。
単にネットや本で調べるだけでなく、自分で観て感じ取って、それをプレゼンしたいとは。
そもそもこの授業は「本人に勉強の意欲が全くないから何とかして欲しい」との保護者さんの要望を受けて始めたことですが、内容が英語や数学ではないとは言え、「課題と向き合う姿勢、知る面白さ」は、少しわかったようです。
いや、題材が冬ソナだからというのも大きいでしょう⁉
主人公であるチュンサン(ヨン様)とユジン(チェ・ジウ)の恋愛模様は、まさに今の韓流ブームを作ったきっかけですからね。
塾生には、プレゼンは翌週で良いけれど、世の中には納期というものがあって、特に仕事や大学では納期に厳しいという話はしておきました。
ちなみにお母さんも、忙しい合間に東京リベンジャーズを13巻まで読んで下さったそうですが、まだ終わっていません。
理由はほぼ同じだそうです。
ホットクックのプレゼン
ということで結局、塾長のみのプレゼンとなりました。
しかし困ったことがあります。
どちらかと言うと塾生のお母さんが所望したこの内容ですが、お母さんは、自分のプレゼンが無いということで欠席してしまったのです‼
ではプレゼンを翌週に回すかというと、私はそんなことはしません。
塾生に、「私のプレゼンを全部頭に叩き込んで、お母さんにそのままプレゼンしてこい!」という新たな課題を与えることにしました。
ということで、塾生が必死にメモを取り、それが間に合わなければホワイトボードを写メしてもらいました。
さらにプレゼン後、本当にお母さんにプレゼンできるか内容の確認をするという授業に変更。
内容としては、ホットクックと他の電気圧力鍋の違い、ホットクックの特長と評価できない点についてです。
私も知らなかったのですが、ホットクックは圧力鍋ではありません。
しかし電気で調理する自動の鍋部門では、売上1位です。
なぜ圧力鍋ではないのに、最も支持されるのか、興味のある方は調べてみて下さい。
私もとても勉強になりましたよ。新しいことを知るって楽しいですね。
あと、プレゼン(アウトプット)をしたので、おそらくこの内容は忘れないでしょう。
元々、記憶できるかという実験ですからね。
その後
翌日、国語の授業に現れた塾生に、お母さんにきちんと説明できたか確認しました。
すると、ホットクックの2.4リットル(一番大きい)最新型の購入が決定したそうです。
塾生がきちんと説明できたかは、次回総合の授業に来るお母さんに確認します。
さて、冬のソナタと東京リベンジャーズ、思わず観たく、読みたくなるプレゼンとなるでしょうか。
こんな感じで教科書にないことを教えていますが、結果的に入試にも社会に出てからも必要な力を鍛えています。