衝撃のタイトルの真意
いつもありがとうございます。塾長です。
先週、第3回のAO入試対策集団講義を行いましたが、この回のゲストで来てくれた大学生(昨年当校から合格:倍率5倍弱)が、高3生たちに話したのが、タイトルになっています。
実際に昨年、この学生が、通っていた高校の先生に言われた言葉です。
私立のマンモス校で、教員は100人以上、そのうち3年間である程度関わった先生約30人に、AO入試を受けること、取り組んでいることを伝えて返ってきた言葉として、どうなんでしょうね。
まあ、学校の先生がダイレクトにそのようなことを言うのですから、何か理由があるのでは・・・はい、あります。
基本的に彼女は、素行があまり良くなく、評定も、体育が5で、それ以外は全て赤点ぎりぎり、評定平均は2.8しかなかったのです。
3年間、彼女を見ていた先生たちとしては、そういう言葉しか出てこなかったのでしょう。
なぜ指導したのか
しかし、「どうしてもこの大学のこの学部(学科)に合格したい」という強い意志を感じた私は、片道2時間かかっても通う根性があるならついてこいと、受け入れを決めました。
私はAO入試の指導では、全国の予備校と比較して誰にも負けるとは思っていません。
しかも、優等生を合格させるなんて誰でもできますが、件の彼女のような、周囲からは「絶対に合格できない」と言われる人を合格させてこそ、真のプロフェッショナルだと思い、成績や学校名で引き受けを決めてはいません。
“気持ち”が重要なのです。
ということで私の所には、なぜか崖っぷち、しかも高倍率の入試を突破したい人が、横浜や東京からも集まります(笑)
崖っぷちで高倍率を突破するために
そういう人たちを合格させるために鍛えるのですから、結構厳しい課題を出すのですが、それが理にかなっているかを実際に習った人たちに証明してもらうため、講義に卒業生を何人も呼んでいます。
前回の講義、そして今回の講義のゲストも、高3生の前で正直に「塾長の指導は厳しかった」そして「なんでそんなことをするのか驚いた」と語っていました。
確かに、私の出す課題は、他の予備校の指導では無いようなもので、私としては普通なのですが、あまりにも常識を超えているらしく、戸惑ったことも多かったようです。
彼女も、毎回「なんでそれをするのか」しつこく私に尋ね、私が必ず納得のいく説明をしてから行動していました。
でもそれで、高倍率だろうが実力がなかろうが、考え方が変わり、成長し、結果的に合格するので良いじゃないですか。
常識を超える発想の源
このような私の発想は、若い頃に漫画家の赤塚不二夫先生(代表作:おそ松くん・天才バカボン)の下で色々と修行をさせてもらった経験が生きています。
昔からブログでもたまに、赤塚先生に習ったことを書いていますが、要はそれを実践するかしないか、他の分野と組み合わせて考えられるかどうか、が重要です。
日本一のギャグ漫画家の教えを、漫画の創作だけにしか使わないのはもったいないです。
教えを受けた者として、漫画で天下をとれなくても、他の分野では天下をとりたいですね。
泣ける言葉
講義の最後、高3生たちに向けてメッセージをと彼女にお願いすると、
「塾長の言うことを聞けば絶対に受かります」と言ってくれました。
まあ、実際にそうなのですが、他人に向けてそう言ってくれると嬉しいですね。
彼女と格闘した昨年の数か月が頭をよぎり、胸が熱くなりました。
体調を崩しても不屈に受験生と向き合ってきた私にとって、合格よりも嬉しい「教え子からの言葉」でした。
毎年受験シーズンが終わると、「これ以上体調を崩したくないから、今年こそAOの生徒は引き受けない!」と決心するのですが、頼られると断れない性格に加え、私しか頼れない現状を聞くと、つい引き受けてしまいます。
さて、今年も、もうひと踏ん張りするか。