明治か、立教か。
受験が終った後、こんなにも悩む時間が待っているとは、本人も思っていなかったかもしれません。
今年、ある受験生が明治大学国際日本学部と立教大学異文化コミュニケーション学部にW合格しました。
どちらも魅力のある学部です。
本人の第一志望は明治大学国際日本学部。一方で、立教大学異文化コミュニケーション学部は立教の中でもかなりレベルが高く、必修で海外留学があるという大きな魅力があります。
「行きたいのは明治。でも、立教でしかできない経験もある」
そんな思いの間で、本人は最後まで本当に真剣に悩んでいました。
私は19年前に塾を始めてから、ずっと「その生徒の人生に寄り添う」という気持ちでやってきました。
成績や合格はもちろん大事です。
でも、それだけでは足りません。
その先でどんな大学生活を送り、どんな未来につながっていくのか。そこまで考えるのが、自分の役目だと思っています。
だから今回も、「受かったのだから好きな方で」では終わらせたくありませんでした。
本人が納得して決められるようにしたい。そう思い、卒業生たちを頼りました。
一人は明治大学国際日本学部出身の社会人、もう一人は立教大学異文化コミュニケーション学部出身の社会人です。
事情を話して、それぞれの良いところも、気になるところも、率直に教えてもらいました。
二人とも忙しい中、すぐにLINEで返信してくれました。
明治の卒業生は一般入試で、立教の卒業生は冬至のAO入試(自由選抜)で進学した子です。就職活動の時もサポートした教え子たちで、今では一人は日本を代表する玩具メーカー、もう一人は有名エンターテインメント企業で働いています。
こうして社会人になった卒業生が、後輩のために力を貸してくれる。これは本当にありがたいことです。
うちの塾は、卒業したら終わり、ではありません。
大学生になって教務を手伝ってくれる子もいますし、社会人になった卒業生も、お盆や年末に帰省するとよく顔を出してくれます。
そういう姿を見るたびに、長く塾を続けてきてよかったなと思います。
以前は私が送り出す側でしたが、最近は卒業生たちから“恩返し”をしてもらうことが増えてきました。
そして今回、本人はしっかり悩み抜いた末に、明治大学へ進学することを決めました。
立教にも大きな魅力があります。
でも今回は、本人が自分の将来を考えて納得して出した結論です。私はそこに一番大きな価値があると思っています。
今回悩んだ受験生も、地元の高校出身です。
これから世界を広げ、たくさんの経験をしていくはずです。
そしていつか、今の先輩たちのように、次の後輩たちに何かを返してくれる日が来るかもしれません。
そうやって、恩返しが恩送りとしてつながっていく。
そんな流れが、約20年の教室の歴史の中に育っていることを、とても嬉しく思います。
進学あめでとう!そして力を貸してくれた卒業生たちに、心から感謝です。